About The Training

トレーニングではどんなことをするの?

複雑性に対応するための理論をレクチャーや体験を通して学びます。そして、対話を通じて起こる変化そのものを合宿の中で体験します。理論を学ぶための時間、対話を実際にやってみる時間、対話を実際にホストする時間にわかれ、トレーニング後、すぐに自分の課題に沿った対話を起こすことができるよう構成されています。

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対話は、目的そのものではなく、目的を達するための重要な「方法」としての位置付けです。トレーニング中に、今世界で実施されている様々な対話の手法を体験し、実践する機会になるでしょう。具体的な対話の方法としては、ホールシステムアプローチ(大規模集団の対話の手法)のワールド・カフェ、オープン・スペース・テクノロジー、AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)、プロアクションカフェなどです。

どんな人が参加するの?

このトレーニングは、変化を起こしたいと思っている皆さんのものです。このトレーニングの正式なタイトルは『Art of Hosting and Harvesting conversations that matter: 大事な話をホストし、収穫し、次に繋げていくためのアート』「もてなすこと」「意味をみつけること」「人と一緒に話をすること」はすべての人間にできること。それに気づいて実践を始めよう、という呼びかけのトレーニングなのです。

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ヨーロッパのトレーニングでは、「人を巻き込んで自分の望む変化を創り出していきたい人」が参加してくださっています。企業、行政、NGO、起業家等、幅広い層からの参加があり、「最大手」は、欧州委員会(EUの立法機関+政策執行機関)だと考えます。このように、どこに属していようと、「自分を変えて、人を巻き込んでいく」ことで自分の組織、社会に変化を創り出したい人が参加します。

また、「ファシリテータ」を職業でなさっている方が、ご自身のブラッシュアップのためにいらっしゃることも多く、最近の傾向としては、組織のチームビルディングの一環としてトレーニングにいらっしゃるチームもいます。チームで学ぶと、帰ってからの振り返りや、それを組織文化にするのにとてもスムーズにいっているようです。

このワークショップに参加すると具体的に何が得られるのか?

自分や自分を含めた周りの変化を起こすための勇気、そして第一歩が得られることでしょう。それは、ワークショップの翌日から使っていただける実践の枠組みを学習したことであったり、自分と同じような課題を持っている人と出会い、話をすることでできた新たなネットワークであったりします。そして、それは「なにかの理由でうまく進んでいないこと」を動かす原動力になることでしょう。また、今の世界をどう見るのかについての、システム的な理解を得て、その上で対話を体験することが出来ます。

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そして、世界とつながる一つのチャネル、Art of Hosting globalの実践者のコミュニティにご参加いただくことが出来ます(無料)。

呼びかけ人牧原の個人的なお薦めとしては、トレーニング創始者のToke, Monicaに直接出会うことです。彼らの柔らかく、熱く、軽らかなエネルギーから、多くの学びを得ることができます。そして、文化的にとても刺激の多い、スカンジナビア色に少しでも触れていただく絶好の機会だと思います。

米国発のホールシステムアプローチとArt of Hostingは何が違うのか?

トレーニングでは、ホールシステムアプローチを「大切な方法論」と位置付けています。そのため、実際の時間の多くをワールド・カフェなどの方法を通じて参加者どうしで話をする、又は自分でそのセッションをホストしてみるという経験をするということに割かれます。

異なる点もあります。

★なぜ今そのホールシステムアプローチを使うのかという問いに直接トレーニングとしての意見を出しているところです。

  • 今までのやり方ではなく、どうしてこのトレーニングが必要なのか。どんなときに、このトレーニングが役に立つのか。
  • どうしてその手段としてホールシステムアプローチが大切だと思っているのか

などについてはレクチャーがあります。

★「なぜするのか」を理解し、実際にやってみる。学びを振り返り、次の機会に新たにトライする。この「たったそんなこと?」にも見えるこのプロセスは、Community of Practiceという理論に基づいて作られています。

★この学びを振り返り次の機会にトライするプロセスを効果的に行うために、対話のハーベステイングも重要なアートとして位置付けています。